スマホが普及した現代、
- 家での光通信。
- 外ではスマホで通信。
- お昼に喫茶店で公衆Wi-Fi。
…とひと昔前では考えられないほどインターネット環境は身近になり、街でも家でもインターネットが繋がるのが当たり前になっています。
身近ではあるものの、
- 光回線っておススメされているけど、どんな点が良いの?
- Wi-Fiってなに?
- 家で使っているWi-Fiと外で使うスマホの電波って何が違うの?
なんていまさら聞けない悩みを抱えている人って結構います。
申し遅れましたチチ猫と申します。
わたしは10年ほど光通信の仕事についていて、お客様と接する機会もあります。
これらの質問が実はお客さまと話をしているときに実際に聞かれたことです。
インターネットの普及や技術の進歩は、ここ数年で本当にすごいスピードで進んでいます。
我々、通信のプロでもそれについていくのは至難の業です。
少しでも苦手…という気持ちがあるならわからないのは当然です。
恥ずかしいことではありません。
今日は光回線について基本的な部分を分かりやすく説明していきます。
少しでも参考になれば幸いです。
光ファイバーとはどんな通信回線?

そもそも現在普及している光ファイバーによる通信とはどんなものでしょうか?
光ファイバーは透過性の高い石英ガラスやプラスチックといった素材を用いて作られた通信ケーブルで、そのファイバーの中をデータが光線として高速で伝わっていくものです。
特徴はファイバーの高い反射性によって、光線がロスなく遠くまで伝わっていくことです。
光ファイバーは伝送損失の少ない通信方法
光ファイバーの最大の特徴は伝送損失が今までの通信に比べて少ないことです。
伝送損失とは、データが通信ケーブルを伝わっていく際に外部に漏れたり、ノイズが入って信号が弱くなってしまう現象のことです。
通信の世界はこの伝送損失との戦いの歴史です。
特にインターネットが登場してから、メタル素材(銅線)を利用したISDNやADSLといった回線が普及してきましたが、銅線は距離が遠くなっていくと伝送損失が大きくなり通信速度が極端に遅くなってしまいました。
それを飛躍的に改善したのが光ファイバーを利用した、光回線だったのです。
実際、光回線は距離による伝送損失がほとんどない理想の通信方法なのです。
今や光ファイバーが関係していない通信回線はほとんどない

NTTでも先ほど紹介した銅線を利用したISDNやADSLといったサービスは、一部の地域を除いて新規開通の申し込みは停止しました。
将来的なサービス停止も決まっています。
もちろん2021年現在利用している方はいるわけですが、いつかはなくなるサービスです。
今後インターネットの基本は光回線となることは確定です。
いまでも、スマホ用に電波を飛ばしているアンテナやテレビの同軸ケーブルを使ってインターネットを提供しているサービスなど、一見すると光回線と関係内容に見えるサービスも途中までは光回線を利用しています。
途中から通信を変換して、そういったサービスに利用しているのです。
光ファイバーを使うメリットとは?

光回線を利用する…といえば自宅の固定回線。というのが一般的に思いつくでしょう。
光ファイバーで光回線を利用するメリットとは
- 光ファイバーを利用して高速通信が可能。
- 自宅で使うインターネットは光回線を利用して、スマホなど通信容量に制限のある回線の節約ができる。(固定回線なら基本的に容量無制限で使えるため)
この二つです。
スマートフォンのネット契約は、最近こそ無制限や大容量プランがでてきていますが、基本的に○○ギガまで…と制限があるものです。
外で動画をみたり、調べものをしたり、使っているとすぐギガがなくなってしまいますよね。
家に光回線がなければ、家でもスマホの契約している制限付きのデータ通信を利用しなければなりません。
家でも容量を気にして使わなければいけないのはストレスですよね。
家に帰ってきたらスマホのネットは家の固定回線に繋げるようにすれば、データ無制限なのでデータを気にせず使い放題です!
もちろん家の固定回線にもお金を払うのですが、固定回線なら家族みんなが使えますし、データも無制限ですし、いいことだらけです。
こうして外と家でネット回線を使い分けるのが賢い使い方ですね。
Wi-Fiとの違いはなに?

わたしがお客様から受ける質問で以外と多いのは
『Wi-Fiってなに?』
『家の回線は光回線でしょ?Wi-Fiとは違うんでしょ?』
こんな感じの質問です。
意外と今自分のスマホが何につながっているのか…どんな風につながっているのかって分かりづらいんだなぁ…と実感することが多いのです。
Wi-Fiとはスマホやパソコンを無線で使う為の通信規格で、家の中・店舗の中・駅構内など比較的に近い距離の無線データ通信をするための規格です。

自宅でWi-Fi規格を利用して無線を飛ばしてくれているのは、画像のような
『Wi-Fiルータ―』と呼ばれる機器です。
一般的な2階建てくらいなら問題なく無線でつなげる能力があります。
外出先でつながるのも無線だが、こちらはLTEによる無線接続
スマートフォンを外に持っていった場合も、なにか線につながなくてもインターネットを見ることができますね。
『じゃぁ外でもWi-Fiにつながっているのね…』
と感じるかもしれませんが、これは違います。
外でインターネットの世界にスマホをつないでいるのは、LTEという規格です。
LTEは世代別に4Gとか5Gとか呼ばれています。
こちらの方がなじみがあるかもしれません。

例えばこんなアンテナ街中で見たことありませんか?
今や街のあちこちにこういったアンテナを見かけます。
大小いろいろありますが、外で数キロ程度の広範囲の通信を担当しているアンテナなんですね。
スマホってどの回線につながっていても、見た目にはなにも変わらないので分かりづらいですが、それぞれに最適な通信回線を選びながら繋いでいるんですね。
『でもわたし何も触っていないのに…なんで勝手に切り替わるの?』
例えば通信に詳しい旦那さんなんかがネットの設定をしているとしたら、その設定のおかげでいる場所に適した通信回線に自動的に切り替わっているのです。
集合住宅でも光ファイバーは使える?

固定回線として光回線が便利な理由が分かったと思います。
『ウチ集合住宅だけど、光はつかえるの?』
これも良く聞く質問です。
答えは、お住まいのマンションやアパート次第です。
NTTの回線であれば提供する設備があるかどうかを検索できます。
集合住宅の場合、運が良ければ集合住宅用の
『マンションタイプ』という回線が導入されている場合があります。
これはマンションの住人で共用する提供方式なので、料金が安く設定されている場合が多いです。
光回線を安く使えるならお得ですよね!
まとめ:光回線・Wi-Fi、違いを理解してより快適なインターネットを
スマホを利用するようになってから、どの回線につながっているのかって本当分かりづらくなっています。
外出先、自宅、会社…などいる場所に最適なネットを選択することで、データを無駄なくストレスなく利用することができます。
ちょっと、とっつきづらいかもしれませんが、今一度ご自身のネット環境を記事を参考に確認してみてください!