BUFFALOのルーターを利用している場合、不具合が起きてインターネットに接続できなくなると、PCの画面などに
【インターネット回線判別中】
と表示されてつながらなくなる時があります。
突然こんな表示がでてつながらなくなると焦りますよね。
なにも変えていないつもりでも、こういったことが起きている以上
必ず原因があります。
まずは原因を調べる事。そして原因に適切に対処すること。
この二つが非常に大切です。
どうか焦らず原因を探っていきましょう。
わたしは某通信会社の故障修理に携わっていたことがあります。
こういったパターンの故障もいくつもみてきました。
少しでも早く復旧できるように、原因と対処法を紹介します。
※今回は自宅のNTT光回線で不具合を使っていて、インターネット回線判別中の不具合が出た時を想定しています。
まずは原因を探ることが一番大事!

まずは原因を探っていきましょう。
結論
まずは原因さえわかれば後は対処するだけなので、まずは原因を知るこれが一番大事です。
他のサイトで多くみられるのは、ほとんどの原因はルーターにあるみたいな書き方をしていましたが、この考えは危険です。
ルーターが原因だろうと決めつけてしまって、新しくルーターを買いなおしてしまったという人が多くいます。
それでも治らずさんざん調べた結果、原因は他のところにあって余計な出費をしてしまったというパターンは良く聞きます。
もし無駄な出費になってしまって、原因が回線業者側(NTTやプロバイダなど)にあっても回線事業者がその費用を保証してくれることはまずありません。
回線判別中(BUFFALO)つながらなくなった時の原因の調べ方。まずはONUを確認。
基本的にまずはONUの確認をすることをおススメします。
ONUは外(電柱側)からの光回線が入って最初に処理する機器です。
回線終端装置とも呼ばれます。
光回線の信号を電気信号に変換する機器です。
まずはここが正常かどうかを確認することで、外が悪いのか中が悪いのかを知ることができます。
割合としては、外の回線が悪いとかケーブルが断線しているという可能性は低いかもしれませんが、ここを確認しないで先に進むと全く違うところを直そうとして余計な時間・費用がかかる可能性があります。
どうか落ち着いてひとつひとつ確認していきましょう。
ONUのランプ状態の確認
まずはONUのランプが正常についているかの確認です。
ONUで一般的に使われているのはタイプDと呼ばれるものです。
黒い横長の形です。
- 認証(AUTH)
- UNI
- 光回線(LINE)
- 電源
とランプがあります。
古いタイプだと英語の表記の場合もあります。()内を参考にしてください。
- 認証……ランプ点灯
- UNI‥‥ランプ点滅でも可(データのやり取りしていると点滅する)
- 光回線‥ランプ点灯
- 電源‥‥ランプ点灯
この状態が正常な状態です。
重要なのは光回線と認証。
光回線が消えている状態なら外からの信号が来ていない状態です。
屋外なら台風などの自然災害による断線・事故や人為的なミスによる断線なども考えられます。
屋内なら光コンセント付近。
ONUは直接光回線が入っている部分が必ずあります。
光回線は曲げの動作に非常に弱い特性がありますので、急激に曲がっている箇所がないか、見た目に断線している箇所がないか確認してください。
しっかりコンセントにケーブルが挿し込まれているかを確認してください。
半挿しになっているときもあります。
カチッと音と手ごたえがするまで挿し込みましょう。
断線箇所がないか確認してそれでも認証・光回線のランプが消えているようでしたら、まずは電源を切ってください。
電源スイッチはありませんので、コンセントを抜いて大丈夫です。
2,3分放置して再度電源を入れなおしてもランプがつかなければ断線している可能性が高いです。
そもそも電源ランプがつかない場合は機器の故障です。
電源もしくは光回線がついていない場合は自分での対処が出来ません。
NTTの修理を呼ぶしかありません。
市外局番なしの113か0120‐113‐113へ電話しましょう。
修理を呼ぶと料金がかかる?
機器の故障の場合はONUはほとんどがレンタルされているので、交換になっても料金がかからない場合が多いです。
(出張費がかかる場合がありますが、こちらはケースバイケースです。)
焦って中古サイトなどで見つけても決して購入しないでください。
基本的にONUは機器の番号を登録しないと使えません。
機器の登録はNTTの技術者でないとできませので、機械だけを交換しても意味がありません。
注意してください。
なお光コンセント周りの光ケーブル断線、破損などについても基本的には有償での工事になってしまいます。
このあたりも有料になるのは避けたい…という気持ちは分かりますが、基本的にこのあたりの修理は技術者でないと難しいので必ず修理を依頼するようにしましょう
インターネット回線判別中が表示されてしまったら、まずはONU(回線終端装置)を確認しましょう。
これで屋外か屋内なのかの判別をすることができます。
ONUの故障、屋外の光ケーブルの故障の場合は迷わずNTTの修理を依頼。
配線に間違いがないかどうかも確認しましょう。
光コンセントからONUには、曲げフリーコードという光ファイバーが中に入っているケーブルがつながっています。

そしてBUFFALOのルータ―側の接続は、いくつか縦に並んでいるLANポートの中の一番下にONUからのLANケーブルをつなぎましょう。
『INTERNET』と表示がされていて、青いLANポートになっています。
ここからPCなどをつなぐ場合はLAN1~4までのどれかにつないでください。

基本的にこのあたりの接続を変えることはないでしょうが、自分でなくても家族の誰かがいつの間にかいじってしまって…など思いもよらない原因がある場合があります。
ONUが正常であればこのあたりもしっかり確認しましょう。
ちなみに接続が正常でONUとルーターの間でデータのやり取りがあれば、ONUのUNIが通信中は点滅します。
これが点滅していればONU~ルータ間のデータのやり取りがされていることになります。
ちゃんと接続されているのに、点滅していない場合はLANケーブルが断線している可能性もありますので、他のLANケーブルに交換してみましょう。
LANケーブルが断線している場合もあります。
BUFFALOのルーターの確認
ONUの正常性⇒LANケーブルの正常性確認⇒接続があっているか?
この確認が終わっても治らない場合は、いよいよBUFFALOのルーターが疑わしくなってきます。
まずはこちらも電源のON/OFFを試してみてください。
基本的に信号はONU⇒ルーターの順に流れてきています。
まずはONUとルーター両方とも電源を落として、先にONUの電源を入れてください。
全てのランプが正常についたのを確認してから、ルーターの電源を入れてください。
データ詰まりが起きてしまって、ON/OFFで治るときもかなりあります。
焦って順番どおりやらなかったりするとうまくいかない可能性もありますので、ゆっくりとゆとりをもって取り組んでください。
ONUに直接パソコンを接続してみる。
これでもうまくいかない場合は、パソコンとONUを直接LANケーブルで接続してみましょう。
少し設定をする必要があります。
- スタート⇒設定に進む
- ネットワークとインターネットへ
- ダイヤルアップ⇒新しい接続を設定する
- インターネットに接続しますへ
- 新しい接続をセットアップしますへ
- ブロードバンド(PPPoE)をへ進む
- プロバイダ情報(ユーザー名、パスワード、接続名)を入力。
これでつながるようでしたら、光回線・ONU・LANケーブル・パソコンまでの正常性が確認できます。
BUFFALOのルーターの不具合の可能性がグッと高まります。
プロバイダ情報は普段から必ず大事に保管しておきましょう!
個人情報の保護もあり、本人確認が非常に厳しくなっています。
プロバイダ情報の再発行もなかなかの手間ですし、時間もかかる可能性があります。
不具合が出た場合にプロバイダ情報がないと先に進まなくなります。
プロバイダによっては、本人確認ができればガイダンスで伝えてくれるところもあるようですが、書類が手元にある方が当然早く済みます。
BUFFALO内のプロバイダ設定を確認してみる
先ほどONUに設定したプロバイダの情報が、基本的にはBUFFALOのルーターにもしてあります。
PCからアクセスして確認しましょう。
※今回の設定はWSR-2533DHPでおこなった場合です。
- インターネットブラウザを立ち上げて、アドレスバーに192.168.11.1を入力します。
- ユーザー名とパスワード入力画面になります。自分で設定した場合はそちらを入力してください。(初期設定はユーザー名:admin、パスワード:password)
- メニュー画面から『詳細設定』へ
- INTERNET⇒PPPoEへ
- PPPoE接続先リストの『接続先の編集』をクリック
- ここにプロバイダから送られている接続先ユーザー名、接続先パスワードを入力してください。
②で入力するユーザー名とパスワードは、プロバイダから送られているものではありません。
あくまでルーターにアクセスするためのパスワードです。
これも控えておかないと、いざという時分からなくなってしまいます。
どうしてもわからない時は、ルーターの初期化をするしかありませんので、こちらも普段からしっかりとメモするよう大事に保管しておきましょう。
こちらも基本的には最初設定しておけば、再設定する必要はないのですが、落雷や停電、過電流などさまざまな原因によって設定しておいた内容が消えてしまうことはありえますので、確認してください。
ルーターを新たに購入する前にもう少し確認
ここまできてつながらない時は、ルーターが機器として故障している可能性が高いです。
しかしもう少し念のため確認しておいてほしい点があります。
プロバイダや回線事業者の大規模障害の可能性
なかなか可能性は低いかもしれませんが、プロバイダやNTTの設備・交換機などで大規模な障害が起きている可能性もあります。
2021年10月NTTドコモで大規模障害が起きたのをご存知ですか?
大手キャリア、大手通信事業者は設備・通信の安定性がウリですが、まれに大規模な障害が起きることはあります。
ニュースになっている可能性もあります。
通信事業者のHPなどに情報が出ていることもありますので、まずはチェックしてみましょう。
料金未納・契約解除によるサービス停止
料金未納でサービス自体が停止されている可能性もあります。
Wi-Fiも接続されている、プロバイダ設定もあっている場合料金が未納になっている可能性もあります。
基本的に数か月の未納の場合の処置ですし、停止までに督促状などが届くはずなのでなかなか可能性は少ないかもしれませんが、支払い者が親や家族だったりする場合見逃している可能性もなくはありません。
少しでも心当たりがあれば、周囲への確認・通信事業者への確認をしてみましょう。
またいつの間にか解約されていたなんてケースも結構あります。
いつの間にか、家族の誰かが乗り換えの為にもとの回線を解約していた…。
なんてこともありえます。
普段からインターネット周辺の事を、夫・父親に任せている…なんて場合はチョット確認してみるのも良いでしょう。
ルーターの代替え機があればそちらで接続してみるのも良い
ほぼルーターの不具合で間違いない!
となっても出来ればルーターの代替え機があれば、そちらで試してみてください。
実家や知り合いのところで使っているルーターなどあれば、一度借りて接続してみる…のが良いでしょう。
それでちゃんとつながれば、自宅のルーターの不具合ですので買い替えをおススメします。
まとめ:ユーザー名・パスワード・プロバイダ情報はしっかり保管しましょう。
今回はBUFFALOのルーター利用で、
『インターネット回線判別中』が表示されてしまった場合の解決法についての記事でした。
正直この表示の原因は屋外のケーブル区間~屋内の様々な機器の故障まで、原因がいくらでも考えられるので、素人がしっかりと原因を特定するのは難易度が高いです。
プロの修理士は、ルーターやONUについても代替え機を用意しています。
光回線の信号のレベルメーターももちろんもっています。
様々な機器を駆使して原因を特定します。
どうしてもわからない…という場合は自分の判断で余計な出費をしてしまわないよう、通信事業者に修理を依頼するのも手です。
冒頭でもお伝えしたように、間違った判断で新しいルーターを買ってしまったようなケースでも通信事業者が費用を払ってくれることはありません。
そして基本中の基本ですが、プロバイダ情報やパスワード類は普段からしっかり管理しておきましょう。
プロの修理を依頼しても、このあたりの個人情報は本人にしか絶対分かりません。
修理にも余計な時間と手間がかかる原因になりますので、ちゃんとメモしておく癖をつけましょう!